代理人記録
中島みゆきコンサート神戸公演3日目を観に来た夜、2007年のコンサートで一部の曲が日替りになって居て、何度か昔懐かしい曲”蕎麦屋”を聴いた事をふと思い出し、”あの蕎麦でも・・・、食わないかってね・・・♪”って神戸こくさいホールの直ぐ近くにある、私が神戸の会社に勤めていた頃に時々ランチを食べに来ていた『うどん・そば』の店に行ってみる事にした。
こちらがこの夜、15年ぶりぐらいに行った『うどん・そばの末広庵』。私が良く行っていた場所は、神戸市役所の東向い側の角にあった、うどんとそばのお店だったのだが、そのお店は震災前後に無くなってしまい、今は牛丼チェーンの吉野家になっている。個人的にはそちらのお店の方が好きだったし一番良く通っていたので、馴染みがあったのだが、無くなってしまったお店なので今更何を言っても始まらない。てな事で、そのお店が無くなってから通い出したのが、こちらのお店なのであった。そんな事もあり、懐かしいのだけど、このお店に来たのは震災後から会社が無くなるまでの短い期間なので、数える程の回数でしか無い・・・。
てな事で15年ぶりぐらいに『うどん・そばの末広庵』の暖簾をくぐり店内に入るとこんな感じ。記憶が定かでは無いのだが、多分15年前と同じで、何と無く昭和の香りが漂う、懐かしい店内だ。当時このお店に来ていた頃は昼飯を食べに来ていたので、大勢のお客さんで賑わっていたが、この日は夕方の5時半過ぎ?って事で店内に客の姿は無い。しかし今でもお店が続いている事を考えると、昼間はそこそこの客で賑わっているのかな?
そしてこの日、私が食べたのは”スタミナそば”、630円也。15年前、このお店、そして上で書いたもう一軒あった『蕎麦屋』さんへ来た時に一番良く食べていたのがこの”スタミナそば”におにぎりがセットになった”スタミナそば定食”なのだった。何が”スタミナ”なのか、定義がちょっと不明だが、当時この周辺にあったうどん・そばのお店では牛肉と天カスが入ったうどん・そばを”スタミナ”と呼んでいるのであった。基本的には”肉そば・肉うどん”に天かすを入れただけ?とも言えるのだが、何か妙にこの組合せが美味しくて、私の一番のお気に入りなのであった。
後に、野沢温泉スキー場へ行った際、毎年昼飯にゲレンデ途中にあったとあるレストランで”肉そば”を食べていたのは、この三宮時代に良く食べていた”スタミナそば”のイメージが残っていたからなのであった。
で、”スタミナそば”の麺はこんな感じで、全然手打ち蕎麦っぽく無い、何処かの製麺所で作ったかの様な、あるいはスーパーで売ってる市販の麺っぽい感じの麺だ。まあ、この手のうどん・そばのお店や定食屋さんではお馴染みの麺、お馴染みの味とも言える。肉とネギと天かすがお出汁に絡み、それに最大のスパイスである”懐かしさ”が加わって非常に美味しい。何かそとの賑わいとは別世界の、15年前にタイムスリップしたかの様な空気が店内に充満していたひと時であった。
てな事で前々から一度、食べに行きたいなあ・・・、と思いつつ15年経ってしまったのだが、漸くこのお店に行って楽しかった。決して人にオススメ出来る様なお店?では無いのだが、個人的には色々な思いもあって味以上に美味しい?物があった。この界隈、そう言ったお店が結構あったのだが、半分以上はもう無くなっているっぽいし、やっぱ15年は遠い昔の様な気もするけど・・・。