代理人記録
2019年の年の瀬が近づいた某日に法事があった。で、当然の如くその後は毎度お馴染みの『生州割烹 輝髙』(現在は移転し店名も『京懐石 輝髙』に変わっている)に行くのが楽しみの一つになっている。が、数年前の年末の法事の際は、年末ぎりぎり過ぎて既にお店が年末休暇に入っていたので、代わりに『魚亭やつか』へ行って”かにすき”や”焼蟹”を食べたのだが、今回はそんな反省もあって少し早目に法事をやって、その後無事に『京懐石 輝髙』へ行く事になった!
こちらがまたまた行って来た『京懐石 輝髙』で、以前の『生州割烹 輝髙』だった時はマンションの1Fに元々あった店舗を増改築したような感じだったので、何と無く知る人ぞ知ると言う隠れ家的な存在だったが、今ではご覧のような威風堂々とした如何にも和食専門店と言う店構えになっている。とは言え、真正面には看板も何も無いので食に関心が薄い人には何のお店なのか判らないかも知れない・・・。それでも、この日は年末近くの日曜日と言う事もあってか、続々とお客さんがやって来て店内は満席で超大賑わいしていた!
それはさて置き、『生州割烹 輝髙』を紹介した時は店前に置いてあった献立表に沿って一品ずつ紹介して行ったのだが、移転して『京懐石 輝髙』になってからはお店の前にも室内のテーブルの上にも献立表が置いて無いので(最近はお店の公式サイトのその月の献立が紹介されるようになったが、この時は未だそう言った物も無かった)、今回も前回と同じく私の想像で適当にご紹介!!!
で、案内された部屋(お店が新しくなってから今回で3度目の訪問だが、何故か毎回お店入って直ぐの左側にある個室ばかりだ・・・)に入ると既にテーブルの上に用意されていたのが師走の献立の一品目であるこちらの”焼八寸”で、パッと見た感じは寿と書かれた蓋付の器の中に数の子が入っていて、何と無く正月のおせちっぽい雰囲気・・・。何で年末なのに・・・と思ったら、どうやらこのお店が新しく『京懐石 輝髙』となった一周年記念の料理になっているらしい・・・。
そしてこちらが”焼八寸”のメイン料理で、焼魚や昆布が乗った寿司、それにキュウリと魚?を巻いた様な物や玉子巻き等と、以前食べたこのお店の”八寸”とは全く異なった料理ばかりだが、味は何時もの通りどれも中々ウマい!
ちなみに左側は昆布が乗った寿司の中身で、どうやら焼き鯖寿司のようで個人的に生鯖は苦手だがこの寿司は中々ウマい!で、右側は八寸の右手前にあった四角い料理を横から見た様子でご覧のような豆っぽい感じの物が入っていたが、何の料理か良く判らんかったかな。
そんなこんなで手始めの”焼八寸”を食べた後に運ばれて来たのがこちらの”あんかけ茶碗蒸し”で、ご覧の様にパッと見た感じはまるでプリンの様にも見える・・・。そう言えば何時もお盆の時期に来るからか、このお店では滅多に”茶碗蒸し”を食べる事が無いので何となく久々なような・・・。
で、早速この”あんかけ茶碗蒸し”を食べてみると中に白子や穴子等が入っていて、玉子はとろとろでそれに出汁の効いた餡を絡めて食べるとメチャウマい!何時もながら、このお店の餡は私好みの味でメチャ美味しかった!
そしてその次に運ばれて来たのが懐石コースの向付である、こちらのお造りで冬場と言う事もあってか鰹がメインで、その他には定番の鯛と・・・、その上に何だったっけ・・・、確か運ばれて来た時には説明を受けたのだが・・・。それはさて置き、個人的に鰹は余り好きでは無いのだが、このお店で出て来る造りは何時も新鮮で私の苦手な魚っぽさ?は全く無く、これまたどれもメチャ美味しかった!
そしてこちらも懐石料理の定番の一つであるお吸い物で、パッと見た感じは”はまぐりのすまし椀”のようだ。で、以前から度々書いているようにこのお店のお出汁が私好みのメチャ上品な味で、それに”はまぐり”の旨みが加わっているのか、これまたメチャウマかった!
そしてその”はまぐりのお吸物”の後に運ばれて来たのがこちらの蒸料理で、蓋を開けると牡蠣とか鯛?とか穴子等が入っていて、それを添付のポン酢のようなタレを付けて食べるようだ。個人的にこのお店に来るのはお盆の頃が多いので、冬の献立とも言えるこのような蒸し料理を食べるのは今回が初めてかも・・・。
それはさて置き、先に紹介した写真では上に載っているキュウリが邪魔をして肝心の素材の様子が見えないので、キュウリをそばに退けてあらためて見た様子がこんな感じで、ご覧の様に牡蠣の身が2個と鯛のような白身魚に穴子、それに大根と椎茸の野菜が入っている。で、これを添付のタレに付けて食べると、基本的には素材通りのシンプルな味わいだが、どれもこれまたウマかった!
そんなこんなで懐石料理の定番料理を一通り味わった後に運ばれて来たのがこちらの一人鍋で、10年程前に年末に食べに来た時は”活け蟹すき”が出たので今回も期待をしていたのだが、ご覧の様に今回はどうやら”ふぐ鍋”?”てっちり”?の様だ。そう言えば先に食べた蒸し料理同様、冬場に滅多に来ない事もあってこのお店で”ふぐ鍋”を食べるのは今回が初めてだ!
それはさて置き、先ずは”ふぐ鍋”を煮込む前の”ふぐの切り身”を見てみるとこんな感じで、ふぐ好きな人がメチャ喜びそうなコラーゲンたっぷりの皮が付いた身も沢山入っている。個人的に”てっちり”や”てっさ”は偶に食べるので、河豚自体に特に抵抗は無いが、生の姿を見ると余り美味しそうだとは思えないような・・・。
そしてこちらがアルミ鍋で煮込んで完成した”ふぐ鍋”で、これを添付の薬味を入れたポン酢に付けて食べると身は意外とふっくらやわらかで、更に私の苦手な魚臭さは一切無くて中々ウマい!普段滅多に骨付の魚を食べる事の無い私であるが、骨の廻りに残っていた身までしゃぶりついて食べ干したのであった!
ちなみにこちらは”ふぐの唐揚げ”・・・では無くて、懐石コースを頼まなかった甥っ子の愛娘の為に一品で頼んだ”鶏肉のからあげ”で、本来であれば子供用なのだが、このお店で今まで”鶏肉のからあげ”を食べた事が無かったので、おねだりして1個貰ったのだった。で、当然の如く揚げ立て熱々で鶏肉はジューシーで、期待通りメチャウマい!ランチに”から揚げ定食”でも出してくれたら食べに来るのになあ・・・と思った瞬間でもあった!
それはさて置き、”ふぐ鍋”を食べ終えてひと息ついていると満を持して運ばれて来たのが、京懐石では無いが個人的にはメイン料理だと思っているこちらの”但馬牛シャトーブリアン”で、数年前は自らの手で焼いて食べる”但馬牛 ヘレ石焼き”が良く出て来たのだが(ちなみにコースの値段に寄って鍋で”但馬牛のしゃぶしゃぶ”が出る時もあるが・・・)、最近はこの”但馬牛シャトーブリアン”がほとんどで、個人的にもこれが楽しみの一つにもなっている。
で、あらためて”但馬牛シャトーブリアン”の断面を見るとこんな感じの、正に肉の表面だけを焼いた中身は完全なレア状態で、器の下に溜まっているタレを付けたり、あるいは器に添えられていた山葵を付けたりして食べると何時もの如くメチャウマい!以前にも書いた気がするが、その辺のステーキ専門店や焼肉屋さんで食べるどのお肉よりも、この”但馬牛シャトーブリアン”の方が一番美味しいと個人的に思う・・・。
そしていよいよ宴も終盤・・・。最期に運ばれて来たのが〆の御飯で、これまた毎回このお店に来た時のお楽しみになっていて、過去には”松茸御飯”や”鯛めし”だった時もあるのだが、今回も割とシンプル?な”黒豆の炊き込みご飯”のようだ。いっその事、先に食べた”ふぐ鍋”をベースに”ふぐ雑炊”でも良かった気もするが、京懐石と言う事で?〆は炊き込みご飯に決まっているのかも知れない・・・。
それはさて置き、途中で”鶏肉のからあげ”を食べたし何より生ビールを3~4杯飲んだ事もあってお腹も結構張って来ていたのだが、このお店で出て来る料理は全て食べておかないと後悔する・・・と思い、”黒豆の炊き込みご飯”をお茶碗に少しだけよそって貰って食べたのだが、シンプルな味わいながら、これまた中々美味しかった!
で、何時もの様に最後に運ばれて来たのがこちらの食後のデザートとコーヒーで、この日のデザートは冬場には珍しい?”わらびもち”だ!ま、夏場はシャーベットが多いので、”わらびもち”が夏定番と言う事は無いのかも知れないが・・・。それは兎も角として、この”わらびもち”も確かお店ご自慢の一品だったはずで、何時も通りながらこれまた美味しかった!
てな事で、年末にあった法事の後、またまた新しくなった『京懐石 輝髙』に行って来たのだが、今回も最近定番になりつつある”但馬牛シャトーブリアンのヘレステーキ”が抜群にウマかった!以前にも書いたようにそれって京懐石なの?と言われてしまえばそれまでではあるが、次回お盆に食べに来た時も、ぜひまたこの”但馬牛シャトーブリアンのヘレステーキ”を食べてみたい!更には今回初めて”ふぐ鍋”を食べたのだが、こちらも中々美味しかった!気持ち的には10年程前に食べた”活け蟹すき”が食べたかった事には違い無いが、それは遂最近になって明石で蟹三昧したので今となっては”ふぐ鍋”で良かった気もする・・・。