代理人記録
以前、姫路大手前公園で開催されていた”姫路食博”に来た時か、あるいはその前の”姫路城応援フェスティバル”に来た時かに、姫路城前にある家老屋敷跡の土産物街を散策していた時に”元祖かにラーメン”のお店を発見した事を思い出したので、遂先日、姫路へ行った時に、その”かにラーメン”とやらを食べに行ってみた。
こちらが、今回行って来た姫路城前の家老屋敷跡の一角にある、かにラーメンのお店『晴れる家』で、お店の前に目立つように”元祖かにラーメン”と書かれた幟に釣られてこのお店に気が付いたのだが、店頭で”焼ガキ”を売っていたり、パッと中を覗いた感じでは、何となく町中にある飯屋さん・・・、と言う雰囲気のお店だ。
そしてこちらはお店の前に置いてあった”元祖かにラーメン”のボードで、その裏には”姫路名物!油かすうどん”もメニューとして載っている・・・。ん?”かすうどん”って大阪名物じゃあ無かったっけ?てか、加古川市役所近くにある個人的にお気に入りのセルフうどんのお店『讃岐うどんや』でも”かすうどん”を食べた事があるのだが、それでも姫路名物なんかなあ???
それはさて置き、恐る恐る『晴れる家』の店内に入ってみると、外からみた様に結構狭い店内で、4人掛けのテーブル席が2卓と、壁際にカウンター席が4席ぐらいあるのだが、その端っこの方にはご覧の通り、一品のおかずや”姫路おでん”のコーナーがあって、とても4人も座れそうな雰囲気は無い。しかもカウンターの幅、メッチャ狭いし・・・。で、この時は食事を終えた先客が一組いただけだったので、奥のテーブル席に案内される事となった・・・。
そしてこちがが店内に掲げてあったこのお店のメニューボードで、表のボードにあった”かにラーメン”と”油かすうどん”の他に、刺身や焼魚等のメニューが書いてある。更にカウンター席の端っこの方にはセルフ形式で”姫路おでん”が売られていたり、その手前には、玉子焼きや焼魚が置いてあったりと、上でも書いた様に、まるで町中の飯屋さんっぽい香りがする・・・。
それは兎も角として、この日の私のお目当ては”かにラーメン”を食べる事にあるのだが、メニューを見ると”雑炊セット付”の”かにすきラーメン”と言うのもある。これはきっと”かにラーメン”を食べ終えた後の残ったスープの中に、ご飯を入れて雑炊を作る・・・、と思っていたのだが、店員のおねえさんに聞くと、”かにラーメン”とは別に”蟹雑炊”がセットになっているとの事。気持ち的にはそんな一杯食べたいとは思わなかったのだが、このお店に来るのも最初で最後かも知れない・・・、って事と差額が220円しか無い事もあって、”かにすきラーメン”とやらを食べる事にした。
てな事で、まず最初に運ばれて来たのが、こちらの”雑炊セット”で、土鍋の中はお出汁に浸かったご飯と蟹身等が入っている。で、土台は携帯燃料コンロになっているので、炊上ったら適当に玉子を入れて完成させろ・・・、みたいな感じだ。何か面倒臭せぇ・・・。個人的には”雑炊”を作って出来上がった物を運んで来てくれた方が有り難いのだけど・・・。
で、何だかんだと”蟹雑炊”の準備をしていると、暫く経って運ばれて来たのが、こちらの”かにすきラーメン”・・・、と言うべきなのか普通に”かにラーメン”と呼ぶべきなのか・・・。その昔、バイクに乗って北海道一周ツーリングに行った際に、根室近辺で”花咲蟹”がどーんと乗った”蟹ラーメン”を食べた事があるが、このお店の”かにラーメン”は蟹の剥き身?解し身?とか蟹の爪等をトッピングしたタイプだ。ちなみに海苔のそばにあるのは”天かす”で、その他に、茹で玉子、白菜、椎茸、ネギ等のお野菜が入っていて、まさに、蟹鍋風のラーメンだ。
てな事で、まずはスープから飲んでみると、ほのかに蟹の風味がする、あっさりお出汁?の和風スープだ。蟹を使って出汁を取ったかどうかは定かでは無いのだが、何と無く蟹鍋の雰囲気を残しつつ、それで居て普通のラーメンに近い様な味で、そこそこ美味しい。値段が値段なので、そう易々と食べる気にはなれないが、蟹の身のトッピング等を減らして680円ぐらいで出してくれたら、また食べてみたい・・・、と言う気がする”かにラーメン”だったかな。
ちなみにこちらは”かにラーメン”にトッピングされていた蟹の解し身で、ワザワザ解している事から想像が付く様に、所謂、蟹の腹の身の様だ。見た目はカニ缶に入ってる様な身で、もしかするとお出汁を取った後の蟹の身なのかも知れないが、それなりに蟹の味わいがあって、普通に美味しい。それに殻付では無いから食べ易いし、これはこれで良かったかな。
折角なので、食べている途中の”かにラーメン”の様子を何枚かご紹介・・・。ご覧の様に蟹の爪も食べ易い様に殻を取ってある。大きさで想像すると”紅ズワイ蟹”を使っているのかな?その他、白菜や野菜、それにネギ等の野菜もたっぷりだし、天かすも以外とこの和風な感じのスープには合っていた。唯一有っても無くても良かったのは、半身の茹で玉子ぐらいか・・・。
ちなみに”かにラーメン”の麺はこんな感じの麺で、雰囲気的には市販されているラーメン用の麺をそのまま使っている様な印象。ま、麺を食べると言うよりは、スープを楽しむラーメンなので、麺的にはこんな物なのかも知れない・・・。
で、”かにラーメン”を食べ終えた頃にセットの”蟹雑炊”が出来上がって来た・・・、と言うか、実はずっと気になっていたのだが、入口の扉が完全に閉まって無くて隙間があり、そこから風が流れ込んでいた為、コンロの火が風に煽られてゆらゆらと・・・。そんな事もあって、火力的に何か中途半端で雰囲気的に生煮えっぽい気がする出来映えだ。”雑炊”する時は火力は大事だよねえ・・・。
そしてこちらが出来上がった”蟹雑炊”で、先に食べた”かにラーメン”とは違い、こちらにはしっかりと蟹の脚身が入っている。もしも”かにラーメン”のみを頼んだ場合は、この脚身はラーメンの中に入っていたのだろうか?それはさて置き、この”蟹雑炊”のお味であるが、基本的には”かにラーメン”で使われていた出汁と同じ物が使われていると思うのだが、”かにラーメン”の方が味が濃いかったからか、この”蟹雑炊”の方には旨みが少ない様な・・・。それとやっぱりご飯の炊き具合もちょっと不満が・・・。ま、半分は自分で作った・・・、と言うのか携帯コンロの火力の問題の様な気がするのだが、やっぱ”かにラーメン”だけで良かったかな。
てな事で、以前からちょっと気になっていた”かにラーメン”を食べに行って来たのだが、お店の雰囲気や値段は別にして、”かにラーメン”自体は中々美味しかった。特に以前、北海道物産展の会場で食べた”かに味噌スープラーメン”とか、あるいはカップ麺で食べた”花咲蟹ラーメン”とは全然、レベルが違う旨さだった。ただ、上でも書いた様に”かにラーメン”と”蟹雑炊”を一緒に食べるのは、どうかな?と思う。普通に”かにラーメン”を食べて残ったスープの中に、ご飯を入れて雑炊にして食べた方がエエ様な気がするのだが・・・。