代理人記録
毎年お盆には親戚一同(と言っても余り大人数では無いし、今年は特に・・・)が集まって何処かに食事に出掛けるのが恒例となっていて、以前は焼肉屋さんとか、フランス料理のお店に行く事が多かったのだが、9~10年位前から高砂にある『生州割烹 輝髙』に行くのが定番になっている。で、その『生州割烹 輝髙』が2018年11月に移転新築し『京懐石 輝髙』となったので、2019年からはその新しくなった『京懐石 輝髙』へ行く様になったのだが、今年もお盆の法事の後またまた行く事になった(ちなみに新型コロナウィルスの緊急事態宣言中は当然の如く休業していたのだが、営業再開してからは以前の様に賑わっているようだ)。
こちらがまたまた行って来た『京懐石 輝髙』で、以前の『生州割烹 輝髙』だった時はマンションの1Fに元々あった店舗を増改築したような感じだったので、何と無く知る人ぞ知ると言う隠れ家的な存在だったが、今ではご覧のような威風堂々とした如何にも和食専門店と言う店構えになっている。とは言え、真正面には看板も何も無いので食に関心が薄い人には何のお店なのか判らないかも知れない・・・。それでも、この日はお盆の真っただ中?と言う事もあって、当然の如く店内は予約で満席になったらしく大賑わいしていた!
それはさて置き、2019年の年末の法事の後に食べに来た時は献立表が無かったので適当に紹介したのだが、最近は公式サイトに毎月メインの献立表がアップされているし、またこの日も各テーブルの上にも献立表が置いてあったので、今回はこの葉月の献立に従って順番?にご紹介(一部加工してあるのは、実際に食べたのはメインのコース料理では無かったので・・・)。
で、案内された部屋(お店が新しくなってから今回で既に今回で4度目の訪問だが、何故か毎回お店入って直ぐの左側にある個室ばかりだ・・・)に入ると既にテーブルの上に用意されていたのが葉月の献立の一品目であるこちらの”八寸”で、御覧の様に大きな蓮の葉の上にお酒のつまみになるような小料理が並んでいる。ちなみに献立表によると”網鬼灯に鮎甘露煮、沢蟹艶煮、山桃、御所麩田楽、串刺しに 蛸含め煮、ヤングコーン、鰻の押し寿し”との事。例に寄って魚が中心ではあるが、鰻の押し寿しを筆頭にどれも中々ウマい!
ちなみにこちらは”八寸”の中にあった”網鬼灯(ほうづき)”とやらに包まれていた?料理で、その内容は先に紹介した献立に書いてある”鮎甘露煮、沢蟹艶煮、山桃、御所麩田楽”のようだ。で、意外とこの沢蟹は小さいながら蟹の風味があって中々美味しかった!
それはさて置き、今回も甥っ子の娘が参加していたのでコース料理の代わりに注文したのがこちらの”そうめん”で、御覧の通り海老を筆頭に錦糸玉子や椎茸(多分)等、私が”そうめん”の理想とする具材が乗ったぶっかけスタイルの”そうめん”だ。残念ながら?味見をして無いので味は想像するしか無いのだが、機会があればぜひ一度は食べてみたい気がする・・・。
それは兎も角として話をコース料理に戻すと”八寸”を食べ終えて待っていると間も無くして運ばれて来たのがこちらの”向付”で、以前から度々書いているように毎回趣の異なる器に盛られているのだが、今回は籠の中にたっぷりのかき氷を入れた器に”鱸、鰹、島鯵、ハス芋、寄人参”などが盛られていて、見た目にもメチャ涼しげだ。
そしてこちらが”向付”のメインである”鱸、鰹、島鯵”の刺身で、最近は私の大好きな”大とろ”は無く逆に滅多に食べない種類の魚ばかりだが、どれも新鮮なネタと言う事もあってか私の苦手な魚の癖は一切無く中々ウマい!このお店の刺身ばかりを食べていると、何時の日か私も魚好きになるかも知れない・・・と思った瞬間でもあった!
そしてその次に運ばれて来たのが懐石料理の定番の一つとも言えるこちらの”煮物椀”で、またまた献立表によると”澄まし仕立て、海老おぼろとあおさ海苔の卵豆腐吹き寄せ、順才、輪酢立”との事。お椀の真ん中にある”海老おぼろとあおさ海苔の卵豆腐吹き寄せ”が美味しいのは当然の如く何と言ってもこの”澄まし汁”がメチャウマい!毎回思うがこのお店の出汁は最高だ!
そんなこんなで懐石料理の品々を味わっていると大きなお皿に乗った笹の葉に包まれた”預け鉢”と題された料理が運ばれて来た。きっと夏定番の”天然鮎の塩焼き”だと思いきやその中身は”鱸(すずき)の西京焼き”だ!で、西京焼きと言えば”鰆の西京焼”が定番で私も偶に食べる鵜が、この”鱸の西京焼き”も魚の癖は一切無く中々美味しかった!
そしてこちらは”変わり鉢”と呼ばれる一品でその内容はと言うと”魳の枝豆真丈白扇揚げと丸茄子のオランダ、焼目湯葉、小松菜、辛子あん”との事。日頃から個人的に魚は嫌い・・・と言うのか苦手と書いているが鰤は正月を筆頭に結構な割合で食べていた意外と好きな魚の一つだ。そしてこのお店の出汁と同様に餡も美味しいので、これまたこちらも中々美味しかった!
そんなこんなで懐石料理の定番料理を一通り味わった後に運ばれて来たのが個人的にこのお店に来た時の一番のお楽しみであるこちら強肴の”但馬牛シャトーブリアンのヘレステーキ”で、数年前は自らの手で焼いて食べる”但馬牛 ヘレ石焼き”とか”但馬牛のしゃぶしゃぶ”だった時があるが、この”但馬牛シャトーブリアン”が一番美味しいので値段は高くなるがこの『京懐石 輝髙』になってからは毎回(今回で3度目)この”但馬牛シャトーブリアン”をリクエストしているのだ。
それはさて置き、あらためて”但馬牛シャトーブリアン”の断面を見ると何時もの如く肉の表面だけを焼いた中身は完全なレア状態で、器の下に溜まっているタレを付けたり、あるいは器に添えられていた練辛子を付けたりして食べると何時もの如くメチャウマい!以前から度々書いているが、その辺のステーキ専門店や焼肉屋さんで食べるどのお肉よりも、この”但馬牛シャトーブリアン”の方が一番美味しいと個人的に思う・・・。
そしてその”但馬牛シャトーブリアン”を食べた後に運ばれて来たのがこちらの小鍋で、その内容は昨年と同様に”鱧のすき鍋”だ。ちなみに昨年は小鍋と食材が別々に提供されてセルフで煮込んで食べるスタイルだったのだが、今回は最初から小鍋の中に具が全て入っている。そんな事もあって?昨年あった”そうめん”は今年は入って無いような・・・。
それはさて置き、こちらが茹で上がった?”鱧のすき鍋”の具である鱧の身で、御覧の様に出汁の中で煮込んだ事もあって身はふっくら柔らかで中々ウマい!一般的に鱧と言えば湯引きして梅肉を食べるのが定番だが、個人的にこのお店の出汁が大好きと言う事もあって、梅肉よりもこうやって鱧鍋にして食べる方が美味しい気がする・・・。
そんなこんなでいよいよ宴も終盤・・・。最期に運ばれて来たのが〆の御飯であるこちらの土鍋釜飯で、これまた毎回このお店に来た時のお楽しみになっていて、過去には”松茸御飯”や”鯛めし”だった時もあるのだが、今回は”穴子の黒胡椒ごはん”で、何時ものように別途”沢庵、胡瓜、水茄子、赤出汁”も付いている。で、早速この”穴子の黒胡椒ごはん”を食べてみると以前食べた”穴子の釜めし”と違う今まで食べた事の無いメチャスパイシーな味わいながら、これはこれで中々ウマかった!
そして葉月の京懐石コース料理を一通り堪能した後に運ばれて来たのがこちらのデザートで、この日は”わらびもち”か”梨のシャーベット”の二つから選べたので私は”わらびもち”をチョイス!確かこの”わらびもち”はお店自家製とかで、これまた最近毎年食べているお馴染みの味ではあるが、中々美味しかった!
ちなみに、こちらはもう一つの選択種の”梨のシャーベット”で、御覧の通り可愛らしい見た目をしている。残念ながら味見はして無いのでどんな味なのかは判らないが、一度は食べてみたいような気もする・・・。
最後に・・・、こちらも食後に運ばれて来たアイスコーヒーで、内容的には割とありふれた味ではあるが、この一杯を飲みながらこの日食べた料理を語りあっているとアッと言う間に時間が経ってしまったのであった!
てな事で、今年もお盆の集まりの後、新しくなった『京懐石 輝髙』に行って来たのだが、今回も昨年同様に”但馬牛シャトーブリアンのヘレステーキ”が抜群にウマかった!ま、昨年の記事の中でも書いたようにそれって京懐石なの?と言われてしまえばそれまでではあるが、来年のお盆に食べに来た時も、ぜひまたこの”但馬牛シャトーブリアン”を食べてみたいと思う・・・。