代理人記録
丁度1年ぐらい前に、高砂神社近くにあった会席、鍋、仕出し料理の老舗のお店が閉店してしまったのだが、そのお店の料理長が10月の中旬頃にアスパ高砂の西側に小さな料理屋さんをオープンした。で、私も12月になって漸くご主人様に連れて行って貰ったのだが、その時に今年の初め頃に期間限定でお得な”てっちりコース”を始めると耳にしたので、その時からご主人様一家やイーサン夫婦を交えて食べに行こうと相談していたのだが、2月の中旬頃になって漸く食べに行く事になった。
で、最初はご主人様の都合で土曜日の夜の予約したら、流石にお得価格で人気沸騰の為か、既に期間中の土曜日の夜は全て予約で一杯!仕方が無いので日曜日のディナータイムに予約を入れたら、今度はイーサン夫婦が昼間の方がエエと言い出したので、結局とある日曜日の正午からスタートに相成った!
てな事で、こちらがまたまた行って来た『旬彩料理 綴り』で、この日は日曜日の丁度正午頃のお店訪問だったのだが、既に店内は満席!当然、我々は予約をしていたので席に溢れる事は無かったが、この日は予約無しでは入る事が出来なかった様だ。ちなみにこの日はご主人様夫婦にイーサン夫婦、それにこのお店の店主の元職場の同僚と私の6人だったのだが、イーサン以外の5人のメンバーはこのお店には2回目以上の訪問・・・。って事で、既に結構常連客さんが定着している?って事なのかも知れない・・・。
ちなみにこちらはお店の前に置いてあった”期間限定てっちりコース”のメニューで、ご覧の様に”先付・てっさ・てっちり鍋・雑炊・水物”がセットになって税別価格3980円との事。偶に巨大チェーン店等で似た様な価格で”てっちりコース”が食べれるお店も無くは無いが、個人経営のお店でこの値段で食べれるのは珍しい・・・。
で、早速店内に入って行くとお店の中央のテーブル席にはご覧の様に”てっちり”用の大きな土鍋、それに”ふぐの切身”と野菜等が既にスタンバイされていたの、乾杯もそこそこに先ず鍋の中に”ふぐの切身”を投入して”てっちり”を作る処からスタート!こうしてプチ宴会がスタートしたのであった!
それはさて置き、”てっちり”が出来上がるまでに少々時間がかかる・・・って事で、先ず最初に運ばれて来たのが”てっちりコース”の先付の小鉢で、その内容はと言うとご覧の様な”ふぐ皮の煮こごり”だ。何と無くこれと似た様な”河豚皮の煮凍り”を店主が以前に勤めていたお店でも食べた事がある様な気がするが、この”煮こごり”に使われているお出汁の味が私の好みに合っているのか、その時と同様にメチャウマい!おかげで酒が進む進む!みたいな・・・。
で、続いて運ばれて来たのは”てっちりコース”の中に含まれている”てっさ”で、一般的に”てっさ”は大皿に盛られて出て来る事が多く、その場合は他の人にちょっと遠慮しながら食べるケースが多いのだが、今回はご覧の様に一人ずつこの様なお皿で出て来たので、自分流に好きな様に食べる事が出来るのでメチャ有難い。ちなみに以前に”小浜へ行った時に食べた若狭ふぐ定食”でも”てっさ”が一人前ずつの皿で出て来た事があったが、”てっさ”の量が全然違う!
それはさて置き、普段から魚嫌いを公言している私で、実際”河豚”自体もそれ程に好きでは無いのだが、”てっさ”には余り魚の癖が無いと言う事もあって偶に食べる事があるのだが、この日の”てっさ”は身も少し厚切りな感じで、これをポン酢に浸けて食べるとこれまたメチャウマい!最初の2品を食べただけでお酒が進む進む!
そしてその次に運ばれて来たのは、本来の”てっちりコース”には含まれて無いのだが、折角”ふぐ料理”を食べに来たのだから”白子”も食べない訳にはいかない?とか何とかで、別途追加したのがこちらの”ふぐの焼き白子”。で、個人的には”鱈の白子”や”鰆の白子”、それに定番の”白子入りの茶碗蒸し”とか、ちょっと珍しい”秋鮭の白子の天ぷら”や”白子の唐揚げ”を食べた事があるのだが、こう言った本格的な”ふぐの焼き白子”を食べるのは今回が初めての事かも・・・。
それはさて置き”ふぐの焼き白子”は一皿を3人で分けて食べる分だけ注文したので、私はこちらの2切れを食べたのだが、そのお味はと言うと廻りは少しぷちっとした食感はあった物の、中身はふわふわとろとろで正に珍味っぽい味で中々ウマい!しかし肉食系?の私には相変わらず最近あちらこちらで食べている”フォアグラ”の方が美味しい様な気もしたが・・・。
そしてその次に運ばれて来たのが、これまた”てっちりコース”には含まれて無いのだが、これまた折角の機会って事で追加注文したのがこちらの”ふぐの唐揚げ”で、個人的には意外にもあちらこちらで”ふぐの唐揚げ”は食べていて、10数年前に小浜の旅館で食べたり、あるいは昨年の湯郷温泉ツアーの旅館でも食べたり、その他にも”中華料理屋さんでゴマフグの唐揚げ”とか”ふぐの唐揚げ弁当”等でも食べているのだが、今回の”ふぐの唐揚げ”は割とオーソドックスながらメチャメチャウマい!以前に”ふぐの唐揚げ”は”鶏の唐揚げ”に似ている様な・・・と書いた事はあるが、この日はしっかりとした?白身魚系の味ながら、魚独特の臭みは一切無くメチャ美味しかった。そんな事もあり、最後に残っていた”遠慮の塊”を私がいただいのだが、今まで食べた”ふぐの唐揚げ”の中で一番美味しかったかも。
で、話は前後するがこちらがこの日のメイン料理である”てっちり”用の”ふぐの切身”で、写真では大きさが良く判らないがこれで6人前分の量との事。”てっちり”好きな人がこれを見るとメチャウマそうに見えるのだろうけど、基本的に魚は余り好きでは無い私にはちょっと・・・と、最初は思っていたのだがこの後実際に食べてみると、この日の”てっちり”が意外?と美味しかったので、今更ながらもっと量があっても食べれた気がする・・・。
ちなみにこちらは”てっちり”に入れる”野菜”で、その内容はと言うと”白菜”を中心に”しめじ”や”えのき”等のキノコ類に、水菜やネギ、それに豆腐にシラタキ等の鍋定番の具が盛り沢山。豆腐や人参の飾り付けも丁度人数分だけ用意されている・・・。ま、魚もそうだけど、野菜も余り好きでは無いのはこちらも半分どうでも良かったのだけど・・・。
それはさて置き先に運ばれて来た”てっさ”とか”ふぐの焼き白子”とか”ふぐの唐揚げ”を食べていると漸く”てっちり”が完成!この写真だけを見ると野菜しか見えないが、野菜の下にはたっぷりの”ふぐの身”が沈んでいるのだ!
てな事で早速出来上がったばかりの”てっちり”を食べて見ると、身は柔らかく基本的には私がイメージしていた通りの白身魚っぽい食感ではあるが、これにちょっと濃い目のポン酢を浸けて食べるとメチャウマい!個人的には、30年以上前に大阪に住み始めた頃、会社の先輩方に真っ先に連れて行って貰ったのが通天閣の袂、新世界にある『づぼらや』へ連れて行って貰ったのを初め、その後も『道頓堀店』で”ふぐの天丼”なるものを食べたし、それ以降もカウンター酒の小さな小料理屋で”てっちり”をご馳走して貰ったり、福井県小浜の旅館で”河豚のフルコース”を食べたり、そこそこに”ふぐ”を食べて来たが、それらと比べてもこの日食べた”てっちり”はメチャウマかった!
で、”てっちり”と言えばゼラチンたっぷりの皮の処が美味しいとかで、仲居さんが付くお店で食べると最初に皮の部分を取り皿に入れてくれる事があるが、個人的にはそのゼラチンの食感が苦手だったのだが、この日も試しに少し皮の部分を食べたのだが、これまた以前に感じていた食感とは違い中々ウマい!また、骨が付いた身を食べても、骨から身がボロっと簡単に外れてメチャ食べ易くこれまた旨い!河豚が好きな人が多いのも何と無く頷ける様な美味しさであった!
ちなみにこちらは、ちょっとワガママな某Hねえさんが”白菜の芯部分は嫌い”と言う理由で、最初は鍋に入れずに残して置いたのだが、やっぱ食べ物を粗末にするのは勿体無い!と言う事で最後にまとめて鍋に投入!ご覧の様な”白菜の芯鍋”になってしまったのだが、”ふぐ”から出た旨みが詰まった出汁を吸ってこの”白菜の芯”も意外と美味しかった・・・と言いつつ私はそれ程は食べ無かったが・・・。
そして”てっちり”を食べた後のお楽しみは何と言っても”〆のふぐ雑炊”!世間には鍋は食べず”ふぐ雑炊”だけで良い!と言う人も居るとか居ないとか言うぐらいの”雑炊”の王様でもある。で、”てっちり”は自分達の手で作ったので”雑炊”も自分らで作るのかと思い気や、お店の方で作ってくれると言う事で一旦、鍋を厨房まで引き上げた後で再び運ばれて来たのがこちらの”ふぐの雑炊”で、ご覧の通りメチャメチャウマそうだ!
で、肝心の私はと言えば”雑炊”が運ばれた後でも、未だチンタラチンタラと日本酒を飲んでいたのだが、流石に”雑炊”も大人気で、みなさんが次々とお替りして食べて行るのでこのままだと私は一口も食べないで終わってしまう・・・と思い、味見程度にお茶碗に入れて貰って食べたのだが、確かにメチャウマい!”ふぐ雑炊”もそれなりにあちらこちらで食べては来たが、久々と言う事もあってかこちらも今迄食べた中で一番美味しかった気がする・・・、でもちょっと酔っ払っていたのでじっくりと味わって無い気もする・・・。
ちなみに上でもチラッと書いたのだが、最初は生ビールを2杯程飲んだのだが、生ビールはお腹が張って来るしちょっと寒い・・・って事で途中から、このお店で数多く用意されている日本酒の中からオススメのボードに書いてあった純米吟醸を飲んでみる事に・・・。で、最初に飲んだのは確か”うごのつき”だったと思うが、その味はと言うと一時期流行った?ワインの様なフルーティーな味わいのある飲みやすいお酒で中々ウマい!そしてその後に飲んだのが写真は撮り忘れた?が”八海山”で、こちらは如何にもお酒!と言う様なしっかりした味わいで、こちらも中々ウマい!で、この後何回かお替りをして飲んだのでちょっと予算オーバー・・・は兎も角として、私も最後の方はちょっと酔っ払ってしまったかも・・・。
そして”てっちりコース”の最後に運ばれて来たのがこちらのデザートで、ご覧の様にイチゴがトッピングされたプリンの様な物だった。個人的にはこのお店の店主が以前に勤めていたお店で食べた”4種類の豆を使ったプリン”の様な物が食べたかった・・・と言うお話をしたら、何と黒豆が残っている時?は作っていたらしく、1月のデザートはその”4種類の豆を使ったプリン”だったらしい・・・。来年は忘れずに、その頃に食べに来ようっと。
てな事で、某老舗会席、鍋、仕出し料理のお店の元料理長が開いたお店に行った時にお得な”てっちりコース”を出すと耳にしていたので、それに釣られて食べに行って来たのだが、今書いた様に個人的にはそれ程”てっちり”は好きでは無かったのだが、この日食べた”てっちり”も”てっさ”も”ふぐの唐揚げ”も全部美味しかったなあ・・・。そんな事もあって、今更ながらに”てっちり”にも興味が出て来た・・・。今度は姫路駅前にある、表から水槽に入った河豚を見る事が出来るフグ料理専門店に行って、河豚三昧でもしようかと思うのであった!