代理人記録
数年前、姫路にあるフォーラスの2号線をはさんだ向かい側の細い路地中に、ちょっと怪しい”究極のカツ丼屋”さんがあった。パッと見た感じ、昭和テイストな掘っ立て小屋風のお店って事もあり、流石の私も何度もお店の前まで行ってはそのまま引き返して来たものだ。
暫くしてから、その”カツ丼屋”さんは小溝筋の方に移転した(その後、その店も閉店したが)。で、空き店舗となったままの路地中の古びた店舗跡に、暫くしてから博多ラーメン『虎と龍』と言うお店が出来た。ラーメン好きの私なので、すぐさまチェックに向った!のだが、上で書いたように、どうもその路地中(と言っても実際には広い道を曲がって直ぐなので、路地奥・中と言うより、路地を曲がったとこみたいな場所)の古びたお店を見ると、以前の”カツ丼屋”さんのイメージが浮かび、一種のトラウマとなって、結局、未だそのラーメン屋さんには入った事が無いのだった。
が、このどうみても屋台風で、個人がやってそうな小さなお店である『虎と龍』と言う名のラーメン屋さんが、『希望軒/播磨町店』跡地(『来龍軒』跡地でもあるのだが)に同じ名前でオープンした。(希望軒のFC契約を解除した店主が、そのままラーメン屋をやってるっぽかったが)。しかし雰囲気が姫路のお店と違っていたし、ラーメンそのものやメニュー自体が『希望軒/播磨町店』の頃と似ていたので、違うお店かな?と思っていたのだが、一応はチェーン店の一つらしい。その後『虎と龍/播磨町店』(当初は東加古川店と名乗っていた)』は一度閉店し、再び復活!その後は、姫路の『虎と龍』の評判が広まると共に『虎と龍/播磨町店』は徐々に人気を得て、ラーメン屋ひしめく明姫幹線播磨町一角で、安定した人気を誇る?お店に成長しているようだ。
その後、博多ラーメン『虎と龍』は続々と支店を出し、今や大阪の堺や、西宮にまで支店を出している、ある意味『希望軒』や『ずんどう屋』、『八角』を超えて姫路を代表するラーメンチェーン店となっている(と言いつつも、看板メニューが博多天神ラーメンなので、姫路を代表するのかどうか微妙だが・・・)。
そんな『虎と龍』が今度は飾磨にも支店が出来た!って事で、『虎と龍/播磨町店』しか行った事が無い私はチェーン店と言いつつも、何か違うぞ?と言う思いを確認すべく、新しくオープンした『虎と龍/飾磨店』に行って来たのであった。
こちらが今回初めて行った『虎と龍/飾磨店』。姫路バイパスから旧浜国へ続く南北の幹線道路沿いに挟まれた、途中にある道で、しかも通りから一歩中へ入り込んだ集合体の中に店舗があるので駐車場的には便利なのだが、目立ち易さと言う点ではマイナスになっているような気がする。(私も一回、通り過ぎてしまったし・・・)
お店の入口前にはオススメメニューを書いた黒板が置いてある。ラーメンの種類が”あっさり”と”しっかり”の二種類あるらしい・・・。それ以前に驚くのが、営業時間が翌朝午前2時までとは・・・。この場所で、そんな深夜に客が来るのだろうか???
店内はこんな感じで広々としていて、雰囲気的にはラーメン屋さんぽく無い。奥の方には鏡張りに向ってカウンター席もあったのだが、先客はゼロだったので窓側?のテーブル席に陣取った。
で、ラーメンのメニューを見ると、やはり私の想像していた通り、チェーン店と言う割りに『虎と龍/播磨町店』のメニューと、根本的に違っていて、このお店では”博多天神”屋台系と題した『博多の虎』とんこつと、”久留米”ラーメンセンター系と題した『久留米の龍』とんこつの2種類ある。表の黒板にもあったように、『博多の虎』はあっさりで、『久留米の龍』は・・・、こってりでは無くしっかり・・・との事。”久留米ラーメン”と言えば・・・、数年前に山陽百貨店の九州物産展で食べ、その後、明石ラーメン波止場に出店していた『満州屋が一番』のこってりラーメンを思い出す。”久留米ラーメン”はかなり濃厚なこってり豚骨で、山陽百貨店では多くの客が半分くらい食べたぐらいで挫折していたからなあ・・・。
この日はお昼の訪問って事で当然の如く”ランチメニュー”も用意されていて、こちらは『虎と龍/播磨町店』と似たようなチャーハンセットと、最近追加された(お店自体も新しいのだが?)と言う”から揚げ定食”がある。このお店には今回が初訪問だし、やっぱ『虎と龍/播磨町店』と比べてみたいので素直にチャーハンセットを注文!チャーハンの量は当然?150円の小をチョイス!
間も無くして運ばれて来たんが、こちらの”チャーハンセット”で、とんこつラーメンと焼豚チャーハンがセットになっている。お値段は焼豚チャーハンが小サイズなので730円也。この価格設定は『虎と龍/播磨町店』と同じ!漸く?チェーン店っぽい共通点が出て来た・・・。
で、メインのあっさり『博多の虎』とんこつラーメンはこんな感じで、単品価格は580円也。こちらも私の予想した通り”播磨町店の博多ラーメン”とは見た目は全然違い、最初からゴマがふってあるし、紅生姜も少量ながらこれまた最初からトッピングされている。やっぱ世間一般のチェーン店とは違い『虎と龍』では店舗毎に独自のメニューやラーメンになっているようだ。まあ、違いを言い出すと切りが無いのだが、ラーメン鉢すら大きさも形も違うのが、それってホンマ、チェーン店なの?って感じがしないでも無いけど・・・。
”播磨町店の博多ラーメン”との違いは兎も角として、今回はあっさりをチョイスしたので、確かに豚骨っぽさをあまり感じ無いシャバシャバしたスープで、甘さも控え目で、全体的には、何かちょっと物足りなさを感じる。麺は博多ラーメン定番の極細麺で、注文時に好みの硬さを聞いてくれなかったが、普通に麺硬めだった。味玉が入って580円は安い!と思って箸でつまんでみたら、薄切り(スライスカット?)された味玉が一切れ入っているだけだった・・・。まあ、全体的には可も無く不可も無く?みたいな感じかな?
続いてはセットの『焼豚チャーハンの小』。料理を注文してからは、厨房から景気良く?フライパンを廻している音が聞こえて居たので、ちょっと期待していた通り、飯粒のパラパラ度は文句無し。ただ若干薄味。外食慣れした私には、ちょっと物足り無さ感があるチャーハンだ。完成度は高そうなチャーハンなので、味付けさえもうちょっと私好みにしてくれたら、また食べに行っても良いのだけど・・・。
てな事で最近、姫路を中心にお店が増えつつある『虎と龍の飾磨店』に行って来たのだが、上で書いたようにチェーン店のはずだが『虎と龍/播磨町店』とはメニューを初め、肝心のラーメンすら何か別物のような印象。これは一回、『虎と龍』の本店にでも行って内容を確かめないといけないかも。
ちなみにお店を出て直ぐ南の方へ向うと『満天/飾磨店』が見えて来る。数年前まではこの道すら無かったし、ラーメン屋もこの『満天/飾磨店』ぐらいしか無かったのだが、最近は直ぐ近くに『らーめん八角/飾磨店』も出来てるし、ここからちょっと西の方へ行けば『ラーメンとん太/姫路南店』もあるし、この一角もちょっとしたラーメン激戦区になって来たような気がする。ただ今回行った『虎と龍/飾磨店』は幹線道路からちょっと筋を入った通りにあるので、場所的にはちょっと弱いような気がする・・・。