代理人記録
12月になるとあちらこちらのチャンネルで放送される私の大好きな時代劇『忠臣蔵』!昨夜放送されたドラマは、何とあの田村正和が大石内蔵助役と言う、何と言うのかちょっと意外?な配役?あるいは、遂に田村正和もそんな歳になったのか・・・、と思う配役だった。まあ、実際の大石内蔵助が討ち入りをしたのは45歳ぐらいの頃だったので、年齢的にはもうちょっと若い時にやっていても、おかしくは無いのだけど、大石内蔵助役を演ずるってのは、大抵の場合、大御所と言われる様になってからの事だからねえ。田村正和もいよいよそんな部類になって来たって事なんだろうねえ・・・。
で、田村正和の忠臣蔵と言えば、私が記憶に残っているのは、三船敏郎が大石内蔵助を演じた、TVドラマとしては最高の出来とも言える『大忠臣蔵』(大河ドラマ並みの全52話?あった)で、赤穂浪士としては、大石主税の次に若い矢頭右衛門七役で出ていたのと、個人的には一番好きな、萬屋錦之介が大石役をやった『赤穂浪士』の中で、赤穂浪士でも無く吉良家でも無い、謎の素浪人”堀田隼人”(雰囲気的には眠狂四郎っぽい)が印象的・・・。てか、田村正和ってその程度ぐらいしか『忠臣蔵』ってやって無かったんじゃあ無いかなあ・・・。
で、昨夜のドラマの内容だが、上で書いた『大忠臣蔵』は全52話、萬屋版の『赤穂浪士』も全36話、度々、大河ドラマ化された時もまるまる1年かけて描かれるドラマを2時間半で再現?って事で、中身は結構薄い・・・。てか田村正和の大石ありきなので、ほとんど行き成り、刃傷・松の廊下のシーンから始まる。吉良上野介役は、それなりにはまっていた西田敏行。その後の展開も時間の関係か、テンポよく展開されるが、あまり『忠臣蔵』に詳しく無いとちょっと着いて気に食いかな?って言う印象。でもそのおかげで、中だるみする様な場面は少なかったかな?
そして『忠臣蔵』と言えば”刃傷・松の廊下”と”討ち入り”同様に、お涙無しでは見る事が出来ない”大石東下り”のエピソードや”雪の南部坂・涙の別れ”等、無くてな成らないシーンもちゃんとドラマになっていて、個人的には中々良かった。そして”大石東下り”では立花左近役に北大路欣也、吉良家のお隣に住む土屋主税役には松平健と、ゲスト陣も中々豪華。押さえるべき点は押さえてるねえ・・・、って感じで、内容的にはそれなりに良く出来ていたんじゃあ無いかな。
ただ最期まで、何と無くではあるが、田村正和の大石内蔵助って何か馴染めなかったなあ・・・。高倉健の大石内蔵助も馴染めなかったし、キムタクの堀部安兵衛、郷ひろみの片岡源五右衛門同様、やっぱ何かイメージがちょっと違うのよねえ・・・。ま、個人的には大石内蔵助のイメージは萬屋錦之介以外に無いのだけど・・・。