代理人記録
ここ数年、大阪でうどんと言えば必ず名前があがる超有名がある。TVや雑誌にも度々紹介されているし、同業者のうどん屋、あるいは、これからうどん屋を開業しようとする人達が必ず訪れると言う、プロ・アマ問わず、あるいは本場讃岐の人も認めると言う、讃岐手打ちうどんのお店なのである。兎に角、讃岐うどんを語るには、まずはこの店のうどんを食べ無いと始まらないと言われる位、今、一番話題のお店なのだ。
以前から一度は行ってみたいと思っていたのだが、最近は大阪へ出向く機会が少なく、またお店もミナミにあるので余計に行くチャンスが無かったのだが、先日、方違神社に行った際に、ミナミに行ったので、遂に訪問する事になったのであった。
こちらがその超有名店「讃岐手打ち・釜たけうどん」。場所はNGK花月の近く、あるいは、昔、私が大阪に住んで居た頃に良く行った道具屋筋の映画館セントラル劇場の裏手にあるのだが、目標としていたセントラル劇場は今はAコープと言うスーパーになっていた。
で、昼食時間帯と言う事と手打ちうどんのお店と言う事もあってか思いの他、お店は狭いので、店内満席。老若男女、グループ客、一人客、女性客等、一切関係無く、昼間は相席必至のお店だ。常連客風の客や、出張中のサラリーマンやら、うどん好きの若者やら、様々なお客で店内は賑わっている。壁には有名人のサイン色紙でびっしりと埋め尽くされていた。
お店に入ると無条件に空いてる席を指定されるのだが、上にも書いたようにランチタイムの混雑時と言う事もあり当然の如く相席。で、注文したのは、このお店の人気メニューの一つでもあり、半分位の客が注文していた「ちく玉天ぶっかけうどん」を注文。ちくわの天ぷらと半熟たまごの天ぷらが乗った、最近のうどん屋さんの定番メニューとも言える一品である。
こちらがその人気メニューである「ちく玉天ぶっかけうどん」、750円。讃岐うどんと言う割りにはちょっと値段が高いのは、大阪の中心地と言う場所柄かな?麺は極太のようで、普通で注文したのだが、一般的なぶっかけうどんに比べて二玉分あるような感じ。量が多いからか、酢橘では無くレモンが乗ってる。ちくわの天ぷらは揚げたてで、まだ温かい。
こちらが「釜たけ自慢のうどん」。このうどんを食べずして、うどんのコシは語れないとか言う、極太うどんだ。ふむふむ、極太って事もあってか、確かにしっかりしたコシである。お出汁は最初は、ちょっと物足りなさがあって、加古川の「うどんや」の出汁の方が美味しいんじゃ無いの?と思ったのだけど、食べ進んでいる内に、味に馴染んで来たのか、途中から天カスをプラスしたからなのか、結構、美味しくなって来た。
半熟たまごの天ぷらは、黄味に至ってはほとんど生に近い。かぶりついたら黄味の大半が口の中と、外に溢れ出てしまったので、御覧の通りの写真になってしまった。溢れ出た黄味をうどんの絡めて食べると釜玉風で、こちらも美味しい。ちくわの天ぷらも巨大で美味しかったけど、それ以上にこの半熟たまごも確かに美味しかった。「釜たけ」うどんの店主も言っているように、これが讃岐の「ちく玉天ぶっかけうどん」の見本とか基準のような物になっている。
てな事で、遂に行ったぞ!と言う気持ちの方が大きい「釜たけうどん」だったが、味的には好みの違いもあって何とも言えないけど、うどんのコシ、食感、あるいは、お手本とも言える半熟たまご天等、確かに一度は食べてみないと、讃岐うどんは語れない、兎に角、今一番勢いのあるお店なのであった。