義史のB型ワールド

2012年3月8日

神戸垂水でかしわチャーシューが乗った岡山の笠岡ラーメンとやらを食べて来た!雰囲気は中々楽しげだが・・・。

Filed under: ラーメン — 代理人 @ 10:22 午後
 
代理人記録
 
今回はちょっとマイナーな?ご当地ラーメンのお話・・・。何年か前に、30番さんから旅行のお土産で”岡山ラーメン”とやらを貰って食べた記憶があるのだが、内容的には、播州ラーメンに似た様な感じの昔長柄の中華そば・・・、と言う印象だった。が、最近、本屋さんでラーメン系の雑誌を読んでいると、”岡山ラーメン”の中でもちょっと個性的な”笠岡ラーメン”と言う物が時々紹介されている。何で急に、関西のラーメン屋さんを扱う雑誌に”笠岡ラーメン”が登場して来たのかと言うと、それは昨年の夏頃だったかに、神戸垂水駅ちかくに、その”笠岡ラーメン”の流れを汲むと言うお店が誕生したからなのだ。
 
そんな”笠岡ラーメン”のお店が垂水に出来た事は以前から耳にしていたのだが、場所が垂水駅近く・・・、って事もあり個人的にはほぼ無縁な場所(電車に乗ってる時に垂水駅を通過する事は結構あるのだが)なのと、イマイチその”笠岡ラーメン”とやらに関心が沸かなかったので、態々食べに行く事も無かったのだが、遂先日、ちょっとした事で、垂水駅に降り立ったので、これも何かのご縁・・・、って事で、その”笠岡ラーメン”のお店に行ってみる事にした。
 
中華そばいまい
てな事で、こちらが今回行ってみた”笠岡ラーメン”のお店である中華そば『いまい』で、場所は、神戸垂水の駅前の西側の通りを少し北の方へ上がって行った広い道沿いにある。で、このお店はご覧の通りの、個人経営っぽい感じがするこじんまりとしたお店だ。今回は電車移動だったのだが、お店の近くに昼間だけは使える駐車場があるとか無いとか・・・。パッと見た感じ、そんな駐車場が何処にあるのか、ちょっと判らなかったのだが、コインパーキングはそれなりにあったので、その気になれば車でも行けなくは無い場所だ。
 
中華そばいまい表の看板
で、お店の前にはこの様なボードが置いてあり、そこには”岡山笠岡ラーメン”の文字は無いが、”笠岡直送の親鳥だけを使った・・・”うんぬんと言う事が書いてあり、知る人が読めば、ここが”笠岡ラーメン”のお店である事が判る?様になっている。で、この日は土曜日の、ランチタイムには未だ少し早いぐらいの時間だったのだが、それなりに話題を集めているラーメン屋さん?って事もあってか、既に何組かのお客さんがラーメンを食べていたし、私がお店に到着する直前にも一人のお客さんがお店に入って行っていた。流石に行列が出来る程の賑わいでは無かったが、それなりに流行っている様だ。
 
中華そばいまいのメニュー
そしてこちらが中華そば『いまい』のメニューで、基本的には”中華そば”と、追加の具と、白ご飯に生たまご、それに缶ビールしか置いて無い、中々潔い感じのメニュー構成だ。で、メインの”中華そば”は麺が150gの並盛の他に、麺や1.5倍の大盛と、麺が120gの少盛の3種類があるらしい。てな事で、今回は初訪問って事もあり、普通に”中華そば”のを注文!!!
 
中華そばいまい雑誌の切り抜き
で、店内の壁には処狭しと、ラーメン雑誌の切り抜き記事が貼ってあり、それを読むと”笠岡ラーメン”とは”鶏がらスープに、追い足しで使う鶏を煮込んだ醤油ダレや鶏チャーシュー、鶏油と鶏尽くしのラーメンで、しかも若鶏では無く親鳥を使用するため、あっさりしながらも奥深いコクと旨みがくっきり染み渡る”との事。今年の新年会の時に、K朗君が四国の手土産で買って来てくれた”骨付鶏”は、親鶏はちょっと肉が固くて人気が無かったのだけど、ラーメンのスープを取るには親鶏の方が適している?のかな?
 
中華そばいまいのこだわり
で、メニューや雑誌の切り抜きの他にもまだまだ張り紙がしてあり、それに寄ると”このお店で使う麺や、とり肉、とりガラ等は全て岡山の笠岡から取り寄せ、とことん笠岡にこだわり、現地の味を再現”しているらしい・・・。ちなみに、このお店の店主は”昭和33年創業の有名老舗「中華そば 坂本」の味にほれ込み、同店で修業”し、昨年の夏に神戸垂水の地に、この”笠岡ラーメン”を開業したとの事。
 
中華そばいまい中華そば
そんなこんなしていると、間も無くして運ばれて来たのが、こちらの中華そば『いまい』の、その名もずばり”中華そば”(麺が150gの並盛)で、お値段は600円也。ご覧の通り、スープは透き通った系の鶏がらスープなのだが、トッピングされているのが、普通の豚肉系のチャーシューでは無く、”笠岡ラーメン”の最大の特徴とも言える”かしわのチャーシュー”が大量?に乗っていて、見た目的にも中々インパクトがある。ネギも笹切り(斜め切り)されている辺りが、何と無く美味しそうだ。
 
中華そばいまい中華そばのかしわチャーシュー
そしてこちらが”笠岡ラーメン”の最大の特徴とも言える”かしわのチャーシュー”で、実際にこの目で見る迄は、大きな鶏肉状態の鶏チャーシュー(何年か前に食べた”もんどの限定ラーメンで食べた事がある鶏塩ラーメン”とか、加古川にあるアジアン料理のお店で食べた”う米麺”とか、昨年の秋に”B-1グランプリ in 姫路”で食べた”冷たい肉そば”とかに乗っていた様な物)をイメージしていたのだが、ご覧の様な細切れカットの”かしわチャーシュー”だ。使っている鶏肉が親鶏?老鶏?って事で、一枚肉のままだと固い?から、食べ易い様にカットされているのかも知れない。実際に食べてみると、若干コリコリとした食感で、確かに今まで味わった事の無い鶏チャーシューだ。
 
閑話休題。何年か前に一人で北海道を一周した時に、知床半島の先っちょの方にあった、確か『熊の穴』とか言うお店で”熊のチャーシュー”が入ったラーメンを食べた事があるのだが、その時の印象は限りなく普通の豚肉チャーシューに近い物で、インパクトは弱かったが、今回の”かしわチャーシュー”は、ちょっと変わっていて中々楽しかったかも。昨年の”B-1グランプリ”で食べた高知須崎のご当地ラーメンの”鍋焼きラーメン”の具もそうだったけど、何か最近、鶏肉が入ったラーメンを食べる機会が増えて来た様な気がする・・・。
 
中華そばいまい中華そばの麺
ちなみに、今回食べた”中華そば”の麺はこんな感じの”笠岡の丸新麺業から直送した中細ストレート麺”で、標準でやや固ゆでって事もあり、それなりにコシを感じる・・・、それでいて何と無く懐かしい感じの麺だったかな。
 
中華そばいまい中華そばのスープ
で、先にも書いた様に、スープの表面には結構な量の脂分が光り輝いていたのだが、鶏油って事もあってか、それ程の脂っこさと言うのか、こってり感の少ない、意外とさっぱりした味だ。それに伴い?スープも上品で見た目の色イメージ程の醤油濃さが無く、張り紙にあった様に、卓上のタレを追加したくなる味・・・、と言うか、個人的には滅多に入れない胡椒を加えたくなる様な感じのスープだ。てな事で、途中でちょっとタレと胡椒を入れてみたのだが、ちょっと味が引き締まった感じで、個人的にはタレと胡椒を追加した後のスープの方が好きかも・・・。
 
てな事で、この日は滅多に行った事が無い神戸垂水駅近くに昨年の夏頃にオープンした”笠岡ラーメン”のお店に行ってみたのだが、”かしわのチャーシュー”が個性的な、まさに鶏尽くしのラーメンではあったが、スープ的には何かも一つ、物足りなさがあった様な・・・。この味ならば、個人的には豚骨を使って無い”鶏がらベースのすっきりスープの播州ラーメン”の方が好きかも・・・。でも、また食べてみたい・・・、と言うか、今度は岡山笠岡まで行って現地で本物の”笠岡ラーメン”食べたい様な気が・・・。数年前、K朗君の福山出張の付添で、”尾道ラーメン”を食べに行ったを事があるのだが、次回、K朗君が福山方面へ行く時に、またくっ着いて行って本場の”笠岡ラーメン”を食べて来ようかな?と思うのであった。

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