義史のB型ワールド

2010年10月21日

久々の本格的チャンバラ映画である『十三人の刺客』を見て来た!中々面白いのだが、余計なシーンも多い・・・。

Filed under: 趣味 — 代理人 @ 8:55 PM
 
代理人記録
 
私は時代劇・・・、と言うかチャンバラ映画が大好きである。そもそもチャンバラ映画が大好きになった最大の要因は先日紹介した黒澤明監督の超名作『七人の侍』を観てからの事だ。溯って考えると、小学生の頃、TVで放送された『大脱走』を観て映画ファンになった。そして『大脱走』の影響で、マックイーンやブロンソン、ジェームス・コバーンらも好きにり、彼らがこれまた一同に会している?と言う西部劇映画『荒野の七人』を観たら、これがまた実に面白かった!!!そしてこの時『荒野の七人』には原作がある・・・、と言う事で初めて知ったのが『七人の侍』なのであった。
 
が、当時はビデオもDVDも無い時代。『七人の侍』を観るにはTVで放送するのを待つしか無かったのだが、ちょうど高校生の時、私の思いが天に通じたのか『七人の侍』がリバイバル上映される事となった。てな事で、いの一番に映画館に観に行ったのだが、これが物凄く面白い!!!それまでは『荒野の七人』を面白いと思っていたのだが、内容的には全然比べ物にならないぐらいのレベルの差があった。『七人の侍』にはチャンバラ映画の基本である大立ち回り?と言うのか侍と野武士の一大決戦がメインにあるのだが、それ以外にもお涙頂戴シーンやコメディ映画に負けず劣らずのコミカルなシーンも満載で、まさに泣き笑いシーンたっぷりのアクション映画なのであった。
 
そんな事もあり、この後、TVで放送される時代劇、とりわけ”何人”とか”何匹”とかがタイトルに付いている映画は欠かさずに観た。その中にモノクロ時代劇『十三人の刺客』と言う作品があった。この映画を観たのは30年程前に、しかもTVで観た一度切りだったので、ちょっと記憶があやふやなのだが、要は十三人の侍が一人のお殿様をやつける為に一つの村を丸ごと借り切って襲い掛かる?と言う、ある意味、単純明快なチャンバラ映画なのだった。そしてその映画の最大の見どころは映画終盤30分前後を使って繰り広げられる、大決戦シーン!『七人の侍』は侍7人+百姓 vs 野武士約40騎だったのに対し、『十三人の刺客』では13人の侍 vs 約50人の侍に膨れ上がった、まさに映画史に残る、壮絶なチャンバラシーンなのであった。
 
そんな昔懐かしい『十三人の刺客』が、スケールアップしてリメイクされた!って事で、劇場公開前から愉しみにしていたのだが、先日の映画の日にリメイク版『十三人の刺客』を観て来たのでご紹介!!!タイトルから想像が着く様に、内容は至ってシンプル、極悪非道のとある藩のお殿様(が、将軍の弟でもある)を密命を帯びた13人の刺客が暗殺にかかる・・・と言う単純明快なストーリー。その為、映画前半にはあまりアクションシーンは登場しないのだが、13人の刺客をどうやって集めて来るのか?あるいは、どの様にして暗殺を企てるのかと話もあって、飽きる事は無い。それ以上に冒頭から暫くの間続く、暴君の暴虐無人な振る舞いは、ちょっとやり過ぎじゃあ無いの?と思うぐらい、ショッキングなシーンもあって、一気に観客の心を惹きつける。この辺りは良く出来ている?とは思ったのだけど・・・。
 
で、主役を演じるのはTVのCMでダイワマン?でお馴染みの役所広司。彼の映画と言えば『突入入せよ!あさま山荘』とか『有頂天ホテル』ぐらいしか覚えが無いのだが、どの映画でも何か似た様な雰囲気でありながら、それぞれの役にぴったりとはまっている?様でもある、ちょっと不思議な役者さんだ。その脇を固めるのは時代劇と言えばこの人?と言う松方弘樹や若者代表では山田孝之、それにエロ男爵で有名な沢村一樹、剣豪役で伊原剛志など、そうそうたるメンバー。まあこれだけ登場人物が多いと、時代劇にありがちだが、合戦シーンになると誰が誰なのか良く判らん様になるのが、ちょっと難点ではあるが・・・。
 
そしてこの『十三人の刺客』のもう一つの話題は暴虐無人の極悪非道のお殿様を演じているのがSMAPの稲垣吾郎。これがまた妙にはまっていて、とぼけた感が余計に馬鹿殿様っぽくて凄みもある。私が時々参考にしているTV番組sma-stationの中のコーナー・月イチゴローの中で述べた、彼自身のコメントに寄ると”娯楽作品としてよく出来ていて、素晴らしいエンターテインメントだと思います。武士道や大和魂というのは、日本の真骨頂ですよね。僕も悪役を演じていて楽しかったです。”との事。当然、この回の月イチゴローのランキング一位はこの『十三人の刺客』であった。
 
で、このゴローちゃんが演じるお殿様が、明石藩主って事で、何かご近所さん?みたいな気持ちになって、途中、ちょっとゴローちゃんの味方?をしたくなって来たぐらい・・・。まあ、最後の最後まで、救いようの無いような位の悪人役だったけど・・・。
 
が、この映画、非常に惜しいのが、全体的にはシリアスな内容なのだが、そこに水を差す・・・、と言うのか『七人の侍』で言う処の三船敏郎に当たる役どころを配して笑いを取ろうとしてる様なんだけど、それが結構邪魔だし、笑のセンスが下品で笑うに笑えない。何か今年観た『ゼブラーマン2』の品の無さに似ている?気がしたのだが、監督は同じ三池崇史だった。個人的にはこの監督、嫌いになりそう・・・。
 
そしてその三船敏郎の菊千代役をイメージした山賊を演じている役者さんの顔を見ると、どっかで観た顔やなあ・・・、と思いつつ、中々思い出せなかったのだが、後から調べてみると、今年の超話題ドラマであるNHK大河ドラマの『龍馬伝』で高杉晋作を演じている伊勢谷友介だった。これまた『龍馬伝』の高杉晋作とは全然違う、豪傑?な役どころなんだけど、要らんシーンや、不死身かいな?と思う様な存在で、ちょっとこの映画の中では浮いていた様な気がする・・・、てか、彼の存在は唯一、この映画の失敗じゃ無かったかな?伊勢谷友介が悪い訳では無いのだけど・・・。
 
てな事で、全体的には中々面白いチャンバラ映画ではあったが、今書いた様に伊勢谷友介の存在がちょっと白けさせたり、最大の見せ場である50分間に及ぶ決戦シーンがちょっと長く感じたり、不満な箇所が何点かあったので、全体的には80点ぐらいの映画だったかな?やはり『七人の侍』の様に、アクション満載の合戦あり、お涙頂戴の感動もあり、そしてその中にほのぼのとした笑いも含んだ三拍子揃った映画と比べると、二歩も三歩も劣ると言わざるを得ない。ま、今回の映画は完全娯楽超大作としては良く出来てる方ではあるが・・・。

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