義史のB型ワールド

2009年12月6日

『中島みゆきナイト』後半は夜会中心のお話。特に貴重な映像ってのは無かったし・・・。

Filed under: 音楽 — 代理人 @ 8:33 PM
 
代理人記録
 
ちょっと放送日から間が開いてしまったが先日紹介したBS熱中夜話『中島みゆきナイト』の後編”中島みゆき夜会ナイト”が放送されたので、その内容をちょこっとご紹介。前編は”中島みゆき唄ナイト”と言う事で、基本的には中島みゆきの楽曲を語ると言う内容で、最大の目玉は中島みゆきが紅白に出演した時に唄った”地上の星”のノーカット放送だった。後編の予告では”夜会ナイト”とだけ紹介され、特に秘蔵映像と言うような売り文句は無かったような・・・。
 
ちなみに”夜会”とは、中島みゆきが約20年ぐらい前に始めた、ミュージカルのような一人芝居のような、そんな内容のちょっと変ったコンサートみたいな物。当初は”言葉の実験劇場”と呼んでいたが、最近は色んな仕掛けのある、一人ミュージカル(何人かの共演者は出て来るが)っぽいお芝居かな。元々10年やって終わるつもりが、好評を博した?おかげでその後、復活!今年は夜会誕生20周年となる節目の年でもある。
 

そんな事もあり、番組冒頭では只今絶賛開催中の”夜会VOL.16「~夜物語~本家・今晩屋」”(映像は昨年、私も観に行った「~夜物語~元祖・今晩屋」)の映像がちょこっとだけ紹介された。この映像は今年の”夜会”の公式サイトで公開されているのだが、TVのフルサイズ画面の映像で観るのは今回が初めてだった。ある意味、この日の貴重な映像と言えば、この昨年の夜会のシーンだけだったかも知れない・・・(何と無く番組の放送時期を考えると、夜会の宣伝も兼ねているのかな?と言う気がしないでも無いが)。
 
じゃあ後編の見所は何かと言うと”ファンによる「夜会」傑作選”と題し、オリジナル12作品(再演を含むと全16作品)の中からファンが選んだ三作品を紹介すると言うもの。
 

その選ばれた三作品と言うのがこちらのVOL.7”2/2(二分の二)”VOL.5”花の色はうつりにけりな・・・(以下省略)”VOL.13”24時着0時発”の三作品。数年前に中島みゆきがゲスト出演した2時間半にも渡るNHKのラジオ放送の中では一番人気はVOL.6”シャングリラ”だと、NHKが言っていたのになあ・・・。何時の間に変わったんだろう・・・、ってこのファンの投票ってのは、今回スタジオに集められた約30人の中島みゆきファンが選んだ傑作選なのかも知れない。では、一作品ずつ、私の見解を述べて行こう・・・。
 
 

まず最初に紹介されたのは、夜会VOL.7『2/2』。夜会が始まった当初は、ストーリー仕立ての曲構成をし、更に曲に若干のアレンジを加えたコンサートと言うとな内容だったのだが、VOL.4”金環食”辺りからストーリー性の濃い物に変わって行った。そして前作VOL.”シャングリラ”では既存の曲ながら、一部の歌詞を夜会用に大胆に変更した曲が加わり、そして遂にこのVOL.7『2/2』では、全曲が夜会の為の書き下ろしとなったのだった。
 
これ以降の夜会は全て、夜会の為に新たに書き下ろした曲で構成され、既存の曲が歌われる事は一度も無い。唯一の曲は後で、紹介するが夜会のテーマ曲である”二隻の舟”(にそうのふね)で、この曲だけは手を替え買え品を替え、それぞれの夜会の中で歌われている
 
また、このVOL.7『2/2』は夜会の中では結構ハッピーエンド?っぽい終わり方をする貴重な作品でもある。後に瀬戸朝香主演で映画化もされた、そう言った意味からも確かに人気度の高い作品ではある。
 
個人的には夜会史上初の全曲書き下ろしの曲って事で、馴染みのある曲が一切出て来ないし、また曲的にもイマイチ好きな曲が無いので、あまり好きな作品では無い。ストーリーも最後はハッピーエンド?っぽいが、中盤はどうも暗く重たいストーリーな気もするし・・・。まあ、この辺りは人の好み、それぞれなんだろうけど。
 
ちなみにこの『2/2』に対する中島みゆきの思い入れは強かったのか、VOL.9で、これまた夜会史上初の再演を行った作品でもある。その影響からか最近では初演と再演を繰り返すようになって来たのだが、個人的には新作ばかりの方が好きなんだけど・・・。
 
 

”ファンが選ぶ夜会傑作選”の二つ目は夜会VOL.5『花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に』。”雨月物語”をベースにオムニバム形式の全5幕で上演された、約3時間にも及ぶ大作でもある。この頃は未だ既存の曲がほとんどで、オリジナル曲は未だ数曲しか使われていない。第二幕で唄われたオリジナル曲”人待ち歌”はシンプルな曲ながら、その二幕のシーンと併せ中々の名曲となっている。
 
そして第4幕までは、女の性と言うのか悲しい待ち人である女性ばかりの話なのだが、第五幕では時間泥棒なる者が登場し、4幕までの悲しい女性では無く、”待つだけが全てでは無い!”と語る強い姿勢で歌い上げる。個人的にも初期の夜会の中では一番好きな作品でもある。ちなみに当時、元職場の同僚であった中島みゆきファンの子が東京まで一人で観に行った作品でもある。一人で行かずに誘ってくれてたら、もしかすると私も一緒に行っていた?かも知れない・・・・。
 
話はそれたが、このVOL.5『花の色は うつりにけりな いたづらに・・・』が上演されて居た頃、NHKでは三夜に渡って”中島みゆき”の特別番組を放送し、その第三夜目は一時間まるまる夜会初日までのドキュメントとなっていて、普段の中島みゆきの姿(と言っても夜会の舞台の準備をする姿ではあるが)を延々と紹介する、しかも夜会本番のシーンも、歌も、あるいは本人のインタビュー?すら全く無いような内容だった。この日の”中島みゆき夜会ナイト”でもチラっとその時の映像が流れたのだが、ある意味、NHKに取っては紅白の映像以上に貴重な映像のような気がする。ちなみにこの時のドキュメント映像とはまた違うカメラで撮影した夜会VOL.5のドキュメントがビデオとLDで発売され、当然の如く、私はNHKの放送も録画し、その後DVD化もし、またドキュメント映像のLDも買って持っている。中々マニアックな内容のビデオ映像だと言える・・・。
 
 

そして”ファンが選ぶ夜会傑作選”の三作品目は、未だ記憶も新しい夜会VOL.13『24時着0時発』。私は大阪初の夜会で、しかもVOL.13『24時着0時発』の再演でもある夜会VOL.14『24時着00時発』を観に行った事もあり結構、思い入れのある作品でもある。内容は”銀河鉄道の夜”をベースに「命のリレー」をテーマにした、ちょっと風変わりなストーリーになっているが、結果的に”命のリレー”、”帰れない者たちへ”、”サーモンダンス”等の名曲を生み出した貴重な作品だ。
 
また、今までは夜会をビデオやLD、あるいはDVDでしか観た事が無かったのだが、初めて本物の大仕掛けの舞台を見て、ビデオ映像では伝わって来なかった巨大な夜会セットを観て、”こりゃ金が掛かっているわ、入場料が2万円するのもうなずけるわ”と思った物だった。兎に角、夜会では舞台上で火を焚く、水を流すと、まさにUSJのアトラクションの如くの仕掛けが満載で、毎回驚かされるのだ。個人的にはVOL.10『海嘯』のクライマックスの”紫の桜”を唄うシーンで、舞台上に紫の桜の花びらが舞い散る場面が一番大好きで、あのシーンが生で観れるのなら、東京でも何処でも出掛けて行きたいと思っている。
 
 
そして番組の中でも大きく取り上げられて居たのが夜会のテーマ曲でもある”二隻の舟”と、その中の”わたしたちは二隻の舟 ひとつずつの そしてひとつの”と言う歌詞。中々意味深な、奥深い歌詞である。上で書いたように全曲新たに書き下ろした曲で構成されるようになった夜会の中で、唯一、重要なシーンや感動的なシーンで歌われていたテーマ曲だったのだが、何故か昨年のVOL.15『~夜物語~元祖・今晩屋』では唄われなかった。内容的に合わないと言う判断があったのかな?夜会ファンとしては、この曲が入って無いとちょっと寂しい気になるぐらい、夜会のテーマ曲なのであった。ちなみに記念すべき夜会のVOL.1は記録映像しか撮っていなくて、公式的には夜会VOL.1の映像は”二隻の舟”を唄うシーンしか残って無いそうだ(ヤマハ的には、後何曲かの映像もあるらしいのだが、何故か表に出したがらない・・・)。
 
てな事で先週と今週の二回に分けて放送されたBS熱中夜話”中島みゆきナイト”であったが、予告編を観た限りではもっと討論中心の番組かな?と思って期待をして居なかったのだが、意外と映像たっぷりで、中々楽しい番組だった(後編には懐かしいラジオ番組オールナイトニッポンの音源も流れた)。こうなったらNHKに望む事は、紅白の映像に続き、プロジェクトX最終回の”ヘッドライト・テールライト”や、上でも書いた”夜会のドキュメント映像”、あるいは以前あった特番”夜会の冒険”の中の”PAIN”の生録シーン等のお宝映像を放送して欲しいと思うのであった。特にプロジェクトX最終回の”ヘッドライト・テールライト”はたったの一度切りの放送しか無かったのでは無いかな?我家にもデジタル機器が揃って来たので、ぜひもう一度、ハイビジョン映像で”ヘッドライト・テールライト”を唄うシーンが観たいのだけど・・・。

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