代理人記録
中島みゆきが吉野家(歌詞的には吉野屋)の唄(正確には「狼になりたい」)を歌っていた頃には、まだ関西に吉野家はほとんど無かった。その代わりと言うのか、関西にはまさに吉野家のパチモンとも言える牛丼チェーン「なか卯」があった。当時の「なか卯」はお店の色から看板に至る何から何まで吉野家そっくり。それ以上に、元々うどんが本業であった為、牛丼とうどんのセットが一緒に食べれると言う事で、当時、まだ学生で食欲旺盛だった私は「なか卯」が大好きだった。(消費税が導入された時も、吉野家が外税だったが、なか卯は内税で実質安かったし)。学生の頃から大阪在住まで続けて一番良く行ったのが、梅田地下センターにあった「なか卯」で、何故かあのお店だけは牛丼専門店で、うどん等のサイドメニューは一切無かった。
そんな「なか卯」も関西に進出して来た吉野家、松屋、すき家の関東勢の勢いに勝てず、今ではすき家と同じゼンショーの傘下となってしまった。電機業界の上新電機みたいに、関西の企業って事で応援していたのだけど、ゼンショーグループになってしまった以上、もう関西の企業と言う訳にはいかない。そんな「なか卯」が春のキャンペーンをやっているので、またまた釣られて行って来た。
今回行ったなか卯も毎度お馴染の加古川店。以前は毎月「なか卯の日」ってのがあって月替わりでお得なメニューがあったのだが最近は無くなり、今は季節毎に行なわれているトクトククーポンフェアに変わった。今回は『親子丼フェア』と銘打って親子丼を食べるとお得な「トクトククーポン」が貰えると言う物。(確か、昨年の今頃にも同じようなキャンペーンをやっていてその時も食べに行ったような・・・。)
てな事で、この日は親子丼と冷やし小はいからうどんのセットを食べた。親子丼ミニと冷やし小うどんのセットが見当たらなかったので、フルサイズの親子丼と冷やし小はいからうどんのセットで、お値段は690円。牛丼チェーンで支払う金額としてはちょっと高い方では無いかな。果たして値段也の価値があるのか無いのか。
玉子の半熟度もまずまず、鶏肉はちょっとショボイけど、まあファーストフード店の親子丼ではありがちな鶏肉。丼つゆもまずまずのお味で、昨年の秋頃に食べた「吉野家の親子丼」よりは遥かに美味しい。ただちょっと前に食べた『う丼や美の川本店の親子丼』の方が微妙に美味しいかった?嫌、微妙な差でしか無いかな?
本当なら親子丼だけでも良かったのだけど、ちょっと勢いでセットにしてしまったのが、この冷やし小はいからうどん、単品価格で200円也。お店の説明に寄ると「風味豊かなかけつゆにおろし生姜でさっぱりしたおいしさ!」との事。
早速、ぐちゃぐちゃに混ぜて一口・・・。コシのある今時の讃岐麺風のうどんだ。なか卯って大阪生まれなんだけど、何時の間にか讃岐うどんのお店になった?なか卯の説明に寄ると「京風うどん」との事だが。で、お味。コシのあるうどんに、ぶっかけのつゆも私好みの甘めの味で、トータル的に中々美味しかった。やっぱ、なか卯はうどんが本業なんだなあ・・・、とあらためて認識した?のであった。